西郷どんの島妻愛加那さんも織ってた大島紬

大島紬の生地

2018年NHKの大河ドラマ「西郷どん」に決まったことで
今、鹿児島に目を向ける人が多くなっています。

西郷どんが奄美大島で暮らした3年間色んな出来事があったようです。
そんな中、西郷どんの島での生活を支えた島妻・愛加那さん
彼女も織っていた大島紬とはどんな織物だったのでしょうか?

世界的にも認められている大島紬を見ていきましょう!

目次

世界3大織物の1つって本当?

大島紬は、世界3大織物の1つというのは本当です。

1 大島紬 (日本)
2 ゴブラン織り(フランス)
3 ペルシャ絨毯(トルコ・イラン)

こんな世界が認めた織物が奄美大島で織られているんですね。

後の2つは、フランスのゴブラン織りとトルコ・イランのペルシャ絨毯です。
どちらもみなさん良く存知の織物ですね。

大島紬は、製造工程の多さで「着物の女王」とまで呼ばれています。

大島紬の歴史は

大島紬は、鹿児島県の奄美大島が発祥です。
1300年前の書物(奈良東大寺の献物帳)に記録が残っているほどの歴史があります。
昭和50年には「伝統的工芸品」に指定されています。

大島紬の定義は?

大島紬と呼ばれるものには、定義があります。
24のチェックを受けてそれに見合ったものだけが合格の証をもらえます。

大島紬は、絹100%で出来ていて、糸を先に染めて平織りで仕上げるのが特徴です。
こうして出来た大島紬は、軽くて丈夫、着崩れしにくいという特徴もあります。

大島紬は、親子3代で使える?

大島紬は、とても丈夫な生地なので
1代目 お母さんが着て
2代目 娘が裏返して着て
3代目 孫が、おくるみなどに仕立て直して使う
と言われています。

裏返して着られるのは、先染めなので生地に裏表が無いから出来る事なのです。
これってなかなか気がつかないけれど、着物好きな人にとっては何かと都合のいいことですね。

大島紬はなぜ泥染なの?

諸説あり、はっきりした事はわかりませんが草木染めの着物を着た人が田んぼに落ちて着物が偶然にもいい色になったからと言われています。

最初は偶然に出来たものでも、いいものを取り入れて残していくという事は大切ですね。

紬と他の織物の違いは何?

着物の糸として絹糸が使われますが、絹を糸にする方法が2つあります。
まゆ玉から一度真綿にして、それから撚りをかけて糸にして作ったものを紬と呼びます。
やや光沢が少なく、渋い味わいがあります。

絣のルーツはどこ?

大島紬の特徴でもある絣は一体どこから来たのでしょうか?
紬のルーツは、遠くインドでうまれたイカットという絣織り(かすりおり)だと言われており、イカットが、スマトラ、ジャワからスンダ列島一帯に広がりを見せた頃に、奄美大島にも伝わったと言われています。

まとめ

鹿児島の名産品でもある大島紬、江戸時代には献上品として収めるために厳しい検査もあったようです。
今でも、島の人達が、手をかけて1つ1つの工程を丁寧に進めて作っている大島紬、大事にしたいですね。

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